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エンジニアは1年で転職した方が良い?

最近は『ただ1年単位での転職を繰り返せばスキルアップ・収入アップできる』と捉えている人が増えているように思います。

もちろん人によっては良い結果を生む可能性は否定しません。
しかし多くの人にとってはすごく危険で、どんどん条件が悪化していくどころか転職先が見つからない状況にすらなり得る考え方でもあります。

時期的にも「転職しようと考えている人は多くいる」と思いますので、間違った選択をしてしまう人が減ってくれることを願って、記事にまとめたいと思います。

理由の薄い転職は間違いなくデメリット

例えば1年スパンで離婚を繰り返している人がいたとき、その人と結婚するのは怖くないでしょうか。
「その人に何か問題があるんじゃないか」「結婚してもすぐに離婚するんじゃないか」と考えると思います。

採用活動においても同様で、
・同様の理由で、またすぐに辞めるリスク
・不満を感じやすい人であるリスク
・対人関係で問題を起こす人であるリスク
など、その経歴に対してあらゆるリスクを感じます。

ほとんどの面接において「転職理由」を聞かれるのは、そのためです。

1人を採用するのにかかる費用は膨大で、仮にすぐに辞められてしまったら会社側は損しかありません。
普通どのような人でもパフォーマンスを出すまでに慣れが必要ですし、特にジュニア層の採用になれば教育コストもかかります。

そのような状況下で転職リスクのある人を採用することは、
・そのリスクに見合うほどの価値がある(ように見える)
・なりふり構っていられないほどブラック
ということになります。

つまり企業側に対してそのリスクに見合う価値があるように見せることができなければ、転職を繰り返すことでより悪い環境にしか行けなくなってしまいます。

価値を見せるための手段

価値を見せるための手段として以下の2つが考えられます。

・対外的に錯覚資産を増やしていく(https://amzn.to/2FPKhhV)
・社内での評価を高める

錯覚資産

錯覚資産を増やす方法についてはTwitterやYoutube、Qiitaでの発信や、勉強会での講演、本の執筆などが考えられます。

錯覚資産といえどエンジニアの世界において技術力の有無はバレやすいです。
そのため無駄に背伸びをせずに実力に見合う発信をするだけで良いと思います。

もし実力以上の影響力を得たいのであれば、初心者向けの発信をしていく、転職戦略などのライフスタイルを発信していく、本や実力ある人の発言を転載していくなどの方法もあるでしょう。

「錯覚資産により実力以上の能力を誤認させていく」というのはもちろんそうですが、その全てが「錯覚」ではありません。
対外的に発信する以上その内容に対しての理解は必要ですし、その過程で多くの知識を得ることができます。

したがって「錯覚資産」と理解した上でも何も発信していない人よりは評価が上がるのは自然かと思います。

社内での評価を高める

これはものすごくシンプルで当たり前な一方で、小手先の戦略に溺れると見失いがちなものに思います。

「次の職場で前職の知り合いに合う」なんてことは多々ある業界で、知り合いに誘われることはもちろん、転職活動中知り合いに前職での活躍ぶりを聞かれることは多々あります。

仮に錯覚資産を高めても、過去の同僚に「採用しない方が良い」と言われてしまえばおしまいです。

評価を高めるといっても技術力だけではありません。

単に「人当たりがよく会社の空気をよくしてくれた」でも良いかもしれませんし、「どんなに厳しいスケジュールでもめちゃくちゃ働いて終わらせる」でも良いかもしれません。

もちろんエンジニアとして働く以上、技術力を高めていくことは重要ですが、その上で自分の性格やスキルにあった価値提供をしていくことが大事になります。

転職を繰り返す戦略は、「自分の利益のために会社を捨てる」行為であり、上手くやらない限り残った人に悪い印象を与えやすいものです。

そのため、その戦略を取る際は「下手したらどんどん業界内で居場所を失っていく」リスクも計算に入れて行った方が良いでしょう。

転職をいつすれば良いのか

以上の点を踏まえた上で転職戦略を行う場合、どのような状況下で転職すれば良いのでしょうか。

「転職すれば無条件でスキルアップ・収入アップできる」と考えているような場合「転職が目的」となってしまいがちですが、完全に逆なはずです。
「スキルアップ・収入アップの手段としての転職」なはずです。
あくまで『現在の環境で得られるものが少なくなってきた』『経験したいことがある』という状況を打破するための手段です。

そのため同じ会社内で新規事業が始まり新しい技術が触れるのであれば、それで満たすことはできるかもしれません。
転職したとしても、「ものすごくレガシーな環境で狭い経験しかできない」のであれば残った方がスキルアップできたかもしれません。

そして、そもそも現在の環境で得るものがなくなったと言えるぐらい吸収しきったのかも重要になります。
1年で転職するということは、「1年でその技術分野に関しては得るものがなくなるぐらいやりきる」ということになります。

逆にいえばそれができない状況で新しい環境に行っても、その新しい技術も対して理解できないまま終わる可能性が高い恐れがあります。
どこか勘違いしやすいですが社会人経験と共に自然とできるようになることはほとんどなく、できる人はどこかで勉強しています。
つまり今できないことは、どこかで勉強しないと10年後も20年後もできるようにはなりません。

1社に残るのもまた戦略

転職戦略は、集団の利益を無視して自分のスキルアップを優先していく戦略です。
逆にいえばそこまでしてスキルアップをしたくないのであれば、むしろ1つの会社に残ることで価値を高めていく方法もあります。

1つのプロダクトの保守運用をずっとしている場合、スキルアップはしづらいかもしれませんがそのプロダクトや会社に対する理解は深まります。
そのためそれだけで価値になり、会社にとって高い報酬を払ってでもなくてはならない存在になり得ます。
さらに会社にとって「この人は辞めない」という存在になり得れば、実力以上のポジションを任せられることになります。

特に「エンジニアになれば楽に金が稼げる」という印象でこの業界に来ている人だと、「努力してスキルアップしたくない」という人も多くいるように見えます。
そのようなタイプであれば、むしろ「1つの会社に残ることで年功序列的に出世していく」方向の方があってると思いますし、。

実際周りを見ていても「転職し続けた結果年収がどんどん落ちてる人」もいますし、「同期内でスキル的には目立たなかったけど、1つの会社に残った結果で良いポジションについた人」もいます。

この辺りは個々の適正だと思いますので、「自分にあった生き方は何か」を考えた上でフラットにネット上の様々な発信を受け止めていけば良いのではないでしょうか。

まとめ

転職戦略はあくまで自己の利益最大化のために貪欲にスキルアップをしていくための手段であり、それ相応のリスクが伴います。
逆にその覚悟が無いのであれば、カジュアルに転職を繰り返していく戦略はお勧めしません。

ある種の「とっかえひっかえ女を変えてもモテる」ような生き方であり、一般人が下手に真似すると誠意のない人として居場所を失ってしまう恐れもあるでしょう。

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