はじめに

この記事は、「駆け出しエンジニアのための Advent Calendar 2018」(12/12)のために書き下ろされたものです。

駆け出しエンジニアのためのAdvent Calendarということもあり、今回はこれから転職活動などしてエンジニアになりたいと思っている人に向けて、就活における面接対策について僕の持論やテクニックについて書いていければと思います。

せっかくエンジニアになるためにいっぱい勉強して、成果物を作ったのに、面接で落とされるなんて耐えられない!という方にとって少しでも参考になる情報を提供できればと思います。

偉そうに何言ってんだコイツ、と思う箇所も多々あるかと思いますが、あくまでも僕の考え方ややり方であることをご了承いただくとともに、下記の考え方は人にもよると思うので、あくまでもご参考程度にご覧ください。

結論

なかなかの長文になってしまったので、先に結論を述べておきます。

  • 就活における面接では「一貫性を出す」ことを意識すべき
  • 一貫性を出すには「自分と企業を繋げるキーワード」を設定することが重要
  • キーワードを考える上で、企業のホームページの中で繰り返し出てくる言葉がヒントになり得る

僕の経歴

偉そうに語る前に僕が何者なのか書いていた方が少しは説得力が増すとは思いますので、経歴を簡単に下記します。

  • 大学、大学院:某旧帝大(化学専攻)
  • 大学院修了後、某大手化学メーカーに研究職として入社
  • エンジニア転向を決意し2018年10月末に退社
  • 現在、勉強&ポートフォリオ制作&転職活動中

就職活動における実績としては、化学メーカーで行きたいと思った会社がその1社しかなかったため、無駄打ちせずにそこしか受けていません。(万が一落ちた場合は博士進学などを考えていました。)

1社しか受けたことないのに偉そうに語るんじゃねーよ、と思われるかもしれませんが、逆に無駄打ちせずに熾烈な大手企業の就活で内定を勝ち取れたことや、更にその優秀な人達が集まる中から狙い通り研究職として雇ってもらえた部分に対するノウハウなどについて、少しは役に立つ部分があるのではないかと思います。

また、自分で受けた企業は1社だけですが、当時同期や後輩などから面接相談とかも受けていて、履歴書だったり面接の面倒を見たところ9割以上の人は狙いの企業から内定をゲットできていましたし、先日転職活動にて何社かお試しで面接を受けた際にも全てからお返事をいただけたという結果もあるので下記の考え方はあながち間違ったものでもないと思っています。

決して自慢話をしたい訳ではなくて、せっかく駆け出しエンジニアのためのAdvent Calendarにお誘いいただいたので、同じ道を目指す駆け出しエンジニアの方々に何か提供できるものがあればと思い執筆している次第です。

前提

前提として、以下のような考えの方を対象として書いています。

  • 明確に行きたい企業がある
  • その企業にとにかく内定をもらいたい

また、以下のようなタイプの方に有効な方法だと思います。

  • コミュ力おばけではない
  • アドリブで喋るのが得意ではない
  • 履歴書や面接に苦手意識がある

履歴書とかやり取りにおけるマナーとかについて書くと長くなりそうなので、今回は面接に絞ってご説明していきます。

面接における最重要ポイント

面接時に最も見せるべきものとして

  • 性格
  • 経歴
  • コミュニケーション能力
  • 情熱
  • 頭の回転の早さ

などがよく挙げられますよね。

しかしながら、面接の中で上記項目を正しく伝えることってとても難しいと思います。

そこで、僕は上記項目を面接の中で効率よく伝えることができる手段がないかを考えました。

そして熟考の結果、短い面接の中で一貫性のある人間であることを伝えることが重要だと導き出しました。

なぜ一貫性が重要なのか?

それは主張に一貫性があれば話も伝わりやすいのでコミュニケーション能力や頭の回転が早いと認識されやすく、また、話に矛盾がなければ信頼を勝ち取りやすいため、良い印象を与えやすく性格についても特に問題ないと捉えられる確率が上がるからです。

つまり、「一貫性を出す」というのは、誰もが大事だと考えている上記項目を効率よく伝えるための手段となり得るのです。

(なお、経歴、情熱などについては履歴書で書いたり、実際の面接の時に目を見てハキハキ喋るとか実践することである程度伝わるので正直問題ないでしょう。)

一貫性を出すための方法

一貫性を出すことが重要という結論は出たものの、どうすれば一貫性があるように見えるのか。

僕は前述したように、自分がコミュ力がめちゃくちゃ高い人間であるという認識は持っていません。
しかし、行きたい企業は見つかって、その企業の内定が欲しい。

そのような状況の中、どうすれば面接を突破できるのか、その対策を必死に考えました。

そして熟考の結果、敢えて伝えることを絞る作戦を導き出しました。

どういうことかと言うと、おそらく大抵の人は面接の中で「自分はこういう人間で、こういうところもあって、他には…」のように、色々自分の長所や主張を様々な角度からアピールしたいと思う人が多いと思うのですが、そのやり方では一貫性を出すことはかなり難しいので、言いたいことをグッと堪えて伝えることを1本に絞ることにした、ということです。

具体的には、伝えることを1本に絞ることで、以下のようなメリットを享受できるようになると考えられます。

  • 主張すべきことがシンプルになり一貫性を出しやすくなる
  • 最も伝えたいことを刷り込むことができるため、採用担当者の印象に残りやすくなる
  • 無駄な発言なく端的に伝えやすくなるためスマートに見える
  • 結果としてコミュ力があるように見える
  • 予想だにしていなかった質問に対しても対応しやすくなる(詳しくは後述します)

以上のことから、敢えて伝えることを絞り一貫性を演出する作戦はコミュ力にそこまで自信がなく、面接に苦手意識がある人にはとてもメリットが多い方法だと思っています。

何を伝えるべきか、最も伝えたいことの決め方

これはとても簡単な話で、以下の方法で見つけられると思います。

  1. 行きたい企業のホームページを隅から隅まで読む(特に企業理念、代表挨拶、人事インタビュー、事業説明はしっかり読む)
  2. その企業におけるキーワードをメモする
  3. そのキーワードから連想される強みや性格を思い浮かべる

以上のように、とてもシンプルですが、「その企業におけるキーワード」と「そのキーワードから連想される強みや性格」を軸に話せば大丈夫です。

これだけじゃよく分からないという人のために具体例を示しながらご説明します。

トヨタを例に挙げましょう。

トヨタの社長メッセージを見てみると以下のキーワードがあることが分かります(色々ありますが分かりやすく説明するために抜粋してます)。

  • 「100年に一度の大変革の時代」
  • 未来に向けた挑戦

トヨタにおいてはこれらのキーワードが重要視されている、すなわちこれらのキーワードに当てはまる人材を求めているという裏返しだと考えられます。

そしてこれらのキーワードから「チャレンジ精神」、「情報収集力」、「分析する力」のような強みや性格が連想できるかと思いますので、面接ではこれらのワードを使い回して自分を表現し、トヨタの考え方や文化にマッチする人間であるとアピールするのが最も有効だと考えられます。
(※上記内容を押さえておけばトヨタに合格するという訳ではありません。あくまでも考え方の一例です。)

それ本当?と思うかもしれませんが、だってよく考えてください。

好きな女の子に告白する時、その子の好みに合わせた服装やお店、プレゼントやシチュエーションを用意しますよね?

それを用意しないと成功する確率は下がる、というのは何となく分かるのではないでしょうか。

僕の中では就活は女の子に告白するイメージと同じなので、相手の好みを知り、事前準備をしておくというのは悪くないことだと思っていますし、内定の確率を上げるにはよい手段だと考えています。

ここで、「相手に合わせることに抵抗がある」、「自分を偽るのは嫌だ」という人もいらっしゃるかもしれませんが、そもそも合わせることに抵抗がある企業(=事業内容に興味が持てなかったり、企業理念にも共感できなかったりする企業)を志望することはないと思いますし、決して嘘偽りで面接を乗り切ろうみたいな話ではないので不安になる要素は特にないのではないかと思います。

オススメの強み・性格

さて、いざ企業のホームページを見てみたものの、キーワードに繋がる強みや性格が思い浮かばない人もいると思います。

その人達のために最強の知恵を授けようと思いますが、僕は公務員や事務員狙いじゃない、且つ、成長志向のある企業を受ける場合であれば、前述したチャレンジ精神というのは最強のワードになると考えています。

チャレンジ精神というのは基本的にどの企業でも求められますし、また、何より僕らが働こうとしているエンジニアという職種はそもそも非常にチャレンジングな仕事なので、後に触れる志望理由を伝える場面でとても説得力を持たせることが可能となります。

更に、自分が経験してきたことは基本的には何でもチャレンジ精神と繋げられることもオススメする理由です。

例えば、料理に没頭したことがある人であれば「チャレンジ精神が旺盛でこれまでに◯◯種類の料理を作りレパートリーを増やしてきました」とか、多趣味な人であれば「チャレンジ精神が旺盛で次々と新しいことに挑戦してきました」とかいい具合に繋げることができます。

ここに数字や業績、成果物のことなどを紐付けて喋れるとなお良いでしょう。

志望理由の考え方

志望理由は最も大事です。

女の子に告白する時もなぜその子が好きなのかは怠らないですよね?それと全く同じです。

ただ、ダラダラと「ここも良くて、ここも良くて、こういうところも好きで…」ってすると結局何が伝えたいのか分からなくなるので、端的に分かりやすくをイメージすることが重要です。

分かりやすくするために、「チャレンジ精神」というキーワードを軸とした志望理由の例を挙げていきます。

志望理由の骨組としてはシンプルに以下の3ステップがベストだと考えています。

  1. 御社の事業内容や会社理念が非常にチャレンジングであり、共感することができた
  2. 御社であればチャレンジ精神が旺盛という自分の強みを活かしながらモチベーション高く働ける
  3. だから御社への入社を希望する

こうすると「チャレンジ精神」というキーワードで一貫性が出るし、理由が紐付いているため伝わりやすくなります。

その他に想定される質問への対策

以上のように、自分と企業がマッチするキーワードを用いて一貫性を出すことの重要性を語ってきましたが、これによって志望理由が明確に伝わるようになるだけではなく、その他の質問に対しても非常に有効に機能することをお伝えしようと思います。

特に、アドリブが苦手な方としては有り難いことに全てに使える手法となっているのでよくご覧いただければと思います。

ここでも「チャレンジ精神」というキーワードを例に考えていきます。

考え方としては、何事も「チャレンジ精神」というキーワードを帰結するように話す」ということを徹底すればよいと思います。

全然イメージが付かない人のために具体例を挙げていきます。
(転職活動で実際に使った僕のリアルな回答です。)

想定される質問①:なぜエンジニアになりたいのか
A. エンジニアという職業の「常に新しい技術に触れながら0から1を生み出すことができる点」や「技術とアイデアさえあれば誰でも価値を世の中にアウトプットできる点」がチャレンジ精神が旺盛な私にとって非常に魅力的だと感じたからです。

想定される質問②:なぜ前職(研究職)を辞めたのか
A. 前職よりも更にチャレンジングな環境で働きたいと考えたからです。
研究職も0から1を生み出せるという点で魅力的な職業だったのですが、自分の中では「①メーカー企業は安全管理上、原料や製造ラインのようなハード面での制限が多く、0から1を作るチャレンジングな仕事ができる機会が極めて少なかった」ことや「②実績を重んじる文化であるため、研究職と言えどなかなか新しい技術の導入に対して積極的ではなく、どうしてもレガシーな技術に流れてしまうという現実がある」ことがデメリットだと感じていました。

想定される質問③:何か弊社のことで聞きたいことはあるか(逆質問)
御社では◯◯のようなチャレンジングな事業に力を入れていますが、そのチャレンジングな事業を成功させるべく工夫している点をご教示いただけないでしょうか?

こんな感じだと思います。

こうやって「チャレンジ精神」というキーワードに帰結させる意識を持って喋るだけで一貫性を出しやすくなるのと、更に予想だにしていなかった質問が来ても、とりあえずそのキーワードと繋げるように言葉を出せば対応することができるので面接に苦手意識がある人にとってはとても良い方法だと考えられます。

まっさらな中から回答をひねり出そうとするよりもキーワードという指針があるだけでだいぶ楽になると思います。(実際に試してみたら分かります。)

キーワード連呼してバカの一つ覚えに見えるかもしれませんが、色々話題が出てきて話が長く結局何が伝えたいのか分からない人より、一貫性があって芯がありそうな人の方が面接においては印象が良いと思います。

あとは面接の時は目を見て話す、とか目を輝かせて楽しそうに話す、とかそういった小手先のテクニックもありますがその辺は一生懸命やれば何かしら伝わると思うので割愛します。

まとめ

  • 就活における面接では「一貫性を出す」ことを意識すべき
  • 一貫性を出すには「自分と企業を繋げるキーワード」を設定することが重要
  • キーワードを考える上で、企業のホームページの中で繰り返し出てくる言葉がヒントになり得る

最後に

もちろんこれが全ての企業に通用する正解とは限りませんし、人それぞれ色々な考えがあるかとは思いますが、大企業の面接を突破したという事実はありますので、こういう方法もあるのだという程度にご参考いただければ幸いです。

(参考) 回答を用意しておくべき質問

人それぞれで用意すべきものは変わってくると思いますが、以下に参考として僕の場合の例を挙げておきます。

僕の場合はこれらの回答に対して全て「チャレンジ精神」というキーワードをリンクさせて答えるようにしています。

  • なぜエンジニアになりたいのか?どこに魅力を感じたのか?
  • やりたいことはエンジニアでなければできない仕事なのか?
  • 今後エンジニアとしてやりたいことは何か?どのようなキャリアを考えているか?
  • なぜ前職を退職したのか?
  • 前職ではどのような仕事をしていたのか?どのような意識を持って働いていたか?
  • 前職から活かせるスキルはあるか?
  • チームで仕事を進めていくことに慣れているか?(≒コミュニケーション能力はあるか?)
  • 志望理由は?
  • 他の会社じゃダメなのか?
  • 今まで何を頑張って生きてきた?
  • 自分の強みや性格が形成されたエピソードは?
  • 質問はあるか?

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