サービスをリリースする。

金曜日。朝8時。通勤途中でみんながスマホを眺めているその時間。SNSを見ている人に届けと、渾身のツイートをする。 この時間が戦略的に正しいのかは知らない。誰か教えてくれ。 思いとしては、昼休みや明日の土日にサービスを見てくれ、と。そう思いながらツイートをする。

ツイートDone。 友達がRTやいいねをしてくれる。ありがとう。

ジリジリ…ジリジリ…伸び悩む拡散…。脳内シュミレーションでは10,000RTはかたくなかった。こんなはずじゃなかったろ。 ツイッター民、なんなんだお前ら。戯れにつぶやいた頭のリソースを全く使わなそうなモンを数万RTするくせに、俺が心血を注いで作り上げたサービスのリリース告知をスルーとはどういう了見だ?いや、ほんと、まじで。 分かっている。掛けた時間、注いだ心血、その量に世間のリアクションは正比例しない。

なんだかんだ、GAのリアルタイムのセッション数が動き出す。 邂逅。サービス開発者と利用者の邂逅。 接続数の数字が上がるたび、心拍数が、テンションが上がる。

数字が下がる。膝から崩れ落ちる。直帰率は上がる。 「俺の何がいけなかったんだ」「あたしに悪いところがあるなら言ってよ!直すから!!」未練たらしい系と改善意識高い系の人格が暴れまわる。

触れられる、知らない人に。テキストボックスに予期しない値が入力されてサブミットされる。 テストデータではない、生きたデータが入ってくる。感動である。そう、これが感動である。若者言葉でいうところの「エモい」というやつだ。多分。

投稿された内容を眺めてみる。「DROP TABLE users;」。てめぇ。 こういう場所に出てくるなら殴っても平気でしょ、みたいなノリで入れるにはあまりにもアレだぞ、それは。 「ちょっと刃物で刺しても死なないでしょ?」みたいなことだぞ。マジで俺が鍛えてなかったら死んでた案件だからな。軽率にDROP文を試すな。そういうとこやぞ はてブ民。

サービスをリリースする。止まらないエゴサ。 GAでの動きだけではない、あらゆる検索ウィンドウにサービス名を入れる。検索する。

好意的な反応、頂戴するたび高揚と高潮。エゴサドランカーの一丁上がりである。ありがてぇありがてぇ。そういう反応の写った画面を眺めるだけで白米大盛りいける。

否定的な反応、そりゃあるよ。全人類に100%受け入れてもらうなんて土台無理な話。でもね。へこむ。まぁへこむ。びっくりするレベル。「俺の何がいけなかったんだ」「あたしに悪いところがあるなら言ってよ!直すから!!」まただ、また脳内人格が騒ぎだす、うるさい。 とはいえ実際、否定的でも反応を頂けるのはとてもありがたい。好きの反対は無関心。そう、それ。

突然の襲来。はてブだ。はてブのホッテントリだ。 祭りが始まる。 ちょっと、ちょっとまってくれ。うちのサーバはオートスケールとかしないんだよ。設定間違えたら怖いから。 あぁ、大丈夫…?大丈夫かな…。すげぇや、さすが俺たちのさくら石狩リージョンサーバー。これからもよろしくな。

またセキュリティ攻撃だ。インジェクション確認目的のJavaScriptが投稿される。未遂で終わる。そういうとこやぞ はてブ民。

波が落ち着く。静けさがおとずれる。祭りが終わる。 みんなどこいったの?中島みゆきの曲みたいなフレーズがこぼれ落ちる。

ここからだ、サービスのスタートとはここからなのだ。 祭りの喧騒は忘れよう。 今自分が作りたいのは祭りの会場ではなく、住みよい街のような存在なのだから。

より良いとは何か。そういうものを求めて、良くしていこう。自分のためにも、使ってくれる人のためにも。

ーー いろんなサービスをリリースしたときの心境や、これから運営していく心づもりをポエムにしました。オチはありません。

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この記事へのコメント

12/03 12:07

ものすごく面白くて、激しく揺れる喜怒哀楽は感動的でさえありました

投稿された内容を眺めてみる。「DROP TABLE users;」。てめぇ。

ここ、飲んでたコーヒー吹きました ^^;;

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